プジョー史上もっとも成功したモデルは何かという質問に対して、多くの自動車関係者の誰もが、またプジョー関係者達も、206と答えることでしょう。
206以前のプジョーは、“猫足”と表される、しなやかなサスペンションと、実用性を強く意識した高効率パッケージングを特徴とするモデルをつくっていました。
206の前身モデルである205も、当時はドイツ的なフランス車といわれていましたが、足の動きやシートの座り心地などにフランス車らしさが色濃く残っていたことが伝えられています。
しかしプジョー206は、そういった価値観にとらわれないクルマ作りで、一大センセーションを巻き起こしたのです。その人気ぶりは、205が15年かけて達成した528万台という販売台数を、わずか7年でクリアしてしまったことでも、端的に証明されています。
世代、民族、性別の垣根を越えて、誰からも素直に「カッコいい!」と思われるエクステリアデザイン、ライバルよりひと回り大きなボディサイズが生みだすゆとりの居住性などが、206を大ヒットモデルへと成長させた主な要因だったと言えます。
プジョー207は、206のそのような特徴をさらに進化させたクルマなのです。ルックスは、ひと目で206の後継モデルであることがわかります。さらにライバルよりひと回り大きいボディサイズを再び採用してきました。これらが、206から207への進化を、はっきりと見せてくれます。モデルチェンジの王道を行く正常進化型ニューモデルという言葉がぴったりと当てはまります。