プジョー30*、40*、60*はすでに末尾7シリーズに移行しているため、プジョー207は末尾7シリーズとしてはトリを務めるモデルになります。トリであるということは、新世代プジョーのエッセンスをもっとも色濃く反映したモデルがプジョー207ということになります。
事実、プジョー207は407と同様に、ボディが大きくなり、プレミアム度を増し、よりアグレッシブなデザインで登場してきました。いまマーケットが求めているのは、「実用車」ではなく「ライフスタイルカー」なのではないでしょうか、プジョー207こそはマーケットの要求にもっとも忠実につくられたコンパクトカーと言うことができるようです。
その一方で、プジョー206よりもかつての“猫足”を少しは感じられるようになったのは朗報です。シートの座り心地に、もはやフランス車らしさはほとんど残ってはいませんが、猫足をまったく感じられなかった206と比べると、プジョー207は「フランス車に乗っているんだ」という実感を味わえるようになります。マーケットニーズに忠実に応えながらも、メイド・イン・フランスであることを明確化し、強豪ドイツ勢と渡り合おうとしています。これがプジョーの考える戦略であり、またプジョー207のセールスポイントなのだと推測できます。